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2017|向かえ|「勝ちたい」小島里菜

4年間なんて、今思えばあっという間だった。

初めてのマネージャー業は思ったよりも、

何倍ももどかしく、悲しい存在だった。

というのも、正直自分が実際にプレーできないもどかしさには、

ずっと苦しめられてきた。

家庭もスポーツ一家で、わたし自身もずっとスポーツをやってきて、

なんでマネージャーなの、って散々言われた。

それぐらい、縁のないものだった。

何より自分がチームのピンチに力になれないことが、最も悔しかった。

努力が得点にならないという、その自信の無さから

ラクロス部ですって、しばらく胸を張って言えなかった。

それでも、負けず嫌いな性格だからチームで、勝ちたかった。

だから、毎日過ごす中で、

わたしのできる最善のことがしたい。

勝利に繋がることがしたい。

その一心で、わたしはここまできた。

今年からトレーナーになったのも、

どうすればわたしが1番貢献できるか、という想いからだ。

だから、妥協はしたくない。

「テーピングも足首1種類巻ければ対応できるでしょ。」

「マニュアル通りに応急処置すればいいよね。」

「水出しなんて走らなくていいし、手渡ししなくてもよくない?」

そんな『妥協』は絶対に嫌だった。

私たちが、できることはやるべきだと思った。

トレーナーとして、

『選手を心身共に1番理解しようとすること』

いくら学んでも考えても、終わりはない。

人によって性格や身体の作りが違って当たり前だし、それに対応できるようになりたい。

『安全な環境を提供すること』

常に変化し続ける選手に対して、私たちも変化する。

接触が強くなってきたから脳震盪気をつけよう、

動きが変わってきてるけど痛みが変化してるのかな、

そういう小さな気付きが必要だと思う。

ひとつひとつに対応できてこそ、

今年度トレーナーとして活動する意味があると思う。

もちろん、わたしの力では選手に寄り添えなかったことや、

選手に最善の処置をしてあげられなかったことがたくさんあった。

大塚さんがいれば、、って何度も思わせてしまった。

それでも、これは勝利に近づくと信じて、挑戦し続けた。

そうして、がむしゃらに過ごして、

ふと改めてチームを見直すと、少しずつ見えるものが変化していた。

怪我で苦しんでいた人が練習や試合で良いプレーをしていた。

みんなのラントレのタイムがぐんと、上がっていた。

『りなさん、○○痛いんですけどどうしたらいいですかね?』

『テーピング超いい』と頼ってもらえた。

もっとなんとかしてあげたいと思えた。

後輩が自ら考えてやったことで、トレーナーとして頼られているのを見た。

頑張ってるのはわたしだけではない。

これらが、わたしがもっともっと努力しなければ、と思う原動力となっていた。

この人たちのために、チームのために頑張りたい。

気づけば、このチームでトレーナーとして活動していることが、好きになっていた。

ここにいることを、いまは1ミリも後悔してない。

そして最近では、わたしがスタッフだからこそ、

貢献の仕方がこんなに幅が広くなったんだと感じる。

いまわたしは、そうして自然にやりがいが生まれて、楽しいと思える瞬間がある。

そんな場所であるチームが大好きだ。

(いくさん、ブログ読んでくれてるといいな、、笑)

ただ、勝てなければ、こんなに好きなチームも

しばらく思い出したくない記憶になってしまうと思う。

大好きなみんなと、勝ちたい。

関東制覇したときの景色がみたい!!

わたしは、

一緒に苦しんでもがいた今までのみんなを、

これからのみんなを信じる。

わたしのことも、信じて欲しい。

わたしが勝たせるという気持ちで臨む。

勝ちたい。


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