2017|向かえ|「憧れ」竹内健二

最上級生になって、よりうまくなりたいと感じるようになった。
なぜか。
焦っていた。
先輩が引退して、リーグ戦に出てたディフェンスのメンバーが数人しかいない。
自分含め、出ていなかったメンバーがもっとうまくなる必要があった。
もう1つ。
チームに必要とされたかった。
"主務" として、ではなく、"1プレーヤー" として。
やっぱり、試合に出て活躍したかった。
試合に出てる同期をスタンドやベンチから見て、一緒に戦いたいと心から思った。
そんな自分は、
今まで何か残せたか、と言われたら
何も残せていない、としか言えない。
本当に悔しいし、惨めだ。
でもそれは、自分が積み上げてきたものの結果であるし、
結果を残せていない自分のせいだ。
いつも後悔するのは、終わった後。
最後のリーグ戦が始まる。
後悔しないためには、試合に勝って関東制覇するしかない。
それで今までの全てが肯定される。
初めて関東制覇した代の主務。
かっこいい。