2017|向かえ|「自分にできること」樋口真生

最終学年になり、自分がこの部活に居られるのも残り半年もなくなった。
自分の4年間を振り返ると怪我ばかりの4年間だった。
1年生の冬頃から、怪我をして、リハビリして、
復帰したらまたすぐに別の箇所を怪我をする。
この繰り返しが3年まで続き、入部当初に抱いていた
ラクロスに対する楽しいイメージは辛いものに変わっていった。
自分の思う様にプレーできないことや、リハビリも確かに辛かったけれど、
チームの一員として何も貢献できていないことが1番辛かった。
特に、リーグ戦で活躍している同期を見た時に、自分が情けなくて、すごい悔しかった。
「部活を辞めたら楽になるんだろうな、好きなことをたくさんできるんだろうな」
と思ったことは数え切れない。
でも、本気で辞めたいと思うことはあまりなかった。
馬鹿みたいに早起きをして、練習をする。
そんな日々を過ごしてきた。
確かにきつかったけれど、この部活に居たから人間的に成長できたし、
楽しい思いを味わさせてもらった。
そして何よりも、多くの人々の支えがあったからこそ、ここまで部活をやってこれた。
自分を成長させてくれた部員やチームに対して、自分は何か貢献できただろうか。
23期の主将の初鹿さんのブログで、
「部活をやっている人間にとっての勲章は、勝つことだけ」
という言葉があった。本当にその通りだと思う。
だから、自分が1年生コーチでチームに貢献できるのは、
「新人戦で1年生を優勝させること」
だけだと思う。
昨年の新人戦では、優勝させることはできなかった。
しかし、まだ 2回チャンスがある。
選手として活躍できなかった自分を信頼して付いてきてくれる1年生のためにも、
男子ラクロス部の一員とし過ごしたこの4年間を肯定するためにも、
残りの半年間を全力で駆け抜けて行きたい。
半年後、この部活に入って、1年生コーチをして良かったと心から思うためにも。